アジアキャットクラブ理事長からのご挨拶

現在、我が国では犬1,200万頭・猫1,100万頭ほど飼育されていると言われており、数年後には猫は増え、犬猫はほぼ同數になると予想されており、猫の知識を得る必要性があると考え、多くの研修会や勉強会を開催し、繁殖や病気など幅広く皆様に知識を身に着けていただきたいと存じます。
本会は「動物愛護の精神を高揚し国民の情操教育をはかる事業」を行う事です。

昭和48年10月に「動物の保護及び管理に関する法律」が制定されたことにより、愛玩動物飼育の上で、かなりの意識改革がなされたことは事実です。 しかし、一部の愛猫家にあっては衝動的飼育感覚のために猫の生理生態及び病気に対する知識が不十分で愛猫の飼育管理については多くの不幸を経験して参りました。 また「動物取扱業」を営むものに対する規制も事実上、皆無に等しく、かねてから「動物の保護及び管理に関する法律」の改正が期待されていました。

平成12年12月「動物愛護管理法」として生まれ変わり「動物の適正な飼養及び管理」ならびに「動物取扱業の規則」等が明文化され、より実効性の高い指針となりました。
動物を愛護することは単に可愛がるということのみならず、生命を尊重し優しさや思いやりにあふれた人間性を育み人間と動物の共存する平和で豊かな社会を築き上げるうえで大変重要な意味を持つと考えております。
また、愛玩動物を販売される方及び繁殖をなされる方にあっては、猫を飼育する上での知識を充分に習得され愛猫家、特に初めて飼育される方々に対しては広くその指導を徹底されることが望ましく、ひいてはユーザーへの信頼性につながるものと考えます。
そして、当協会が皆様に各種講習会をご提供させて頂きますと供に、動物と人間との素晴らしき共存の意味を今一度考え、精進させて頂く所存で御座います。

アジアキャットクラブ理事長
星野 芳徳